記事制作者:ながよし整骨院 代表 永吉健志郎
こんにちは、ながよし整骨院です。
今回は『変形性膝関節症』への施術を整体で行った事例の紹介です。
当院では整形外科で診断を受けて、リハビリをするもなかなか改善しないというご相談を多く頂きます。
今回も整形外科へ受診したものの、原因が変形によるものであると診断を受け、それに対する整体での治療の相談でした。
実際の診察について詳しくお話をしていきます。
ヒザが痛くて曲がらない
50代男性
ある時からヒザがだんだんと曲がりにくくなり、歩いていると痛みが出る。
立ち上がりで痛みが出る、正座ができなくなったなどの症状でお悩みでした。
整形外科で左足の変形性膝関節症と診断を受け、リハビリを1カ月ほどするもなかなか改善の兆しが見えず、当院のHPを見て相談をしてみようとご来院頂きました。
変形性膝関節症とは?
ひざを痛めた際によく「変形性膝関節症」をいう診断を病院で受けることがあります。
この変形性膝関節症とは何なのでしょうか?
主な症状はヒザの痛みと、膝に水が溜まること。
初期では立ち上がりや歩きはじめなどの症状ですが、症状が進行すると正座や階段の上り下りなどの動作が困難になります。
基本的には女性に多くみられ、多くの方がこの疾患に悩まれるといわれています。
痛くて曲がらない膝の観察
今回の診察は施術スタッフの永吉が担当しました。
まず初めに、この膝の痛みのポイントを観察します。
膝のどこがどうすると痛むのか?
膝に体重をかけ、曲げ伸ばしをすると膝の内側がズキッと痛い
というのが主な症状です。
実際に痛みの部分を観察すると、膝の内側のやや下に押した時の痛みがありました。
しかし、関節部分に関しては直接痛みはなく、膝の軟骨自体には圧痛が見受けられない状況です。
さらに、膝を他動的に曲げ伸ばしした際はそれほど痛みを感じず、膝に力を入れて曲げ伸ばしをするときに特にズキッとした痛みを感じるとのことでした。
診察のポイント
ポイントをまとめます。
・膝の内側の下に圧痛
・体重をかけたときにズキッと痛む
・関節の靱帯や軟骨付近には痛みはない
・体重をかけず(力を抜いた状態で)曲げ伸ばしは痛くない
上記の事から、いわゆる変形性膝関節症の症状とは少し違った症状が見受けられます。
実はこれは、当院にいらっしゃるひざ痛で多い症状になります。
痛みの位置が膝の内側と、変形性膝関節症と似ていることや、レントゲンなどを撮った際に軟骨のすり減りが少しでもあると、『変形性』と判断され診断をしてしまう事が多いためです。
膝の痛みの原因は何か?
今回の症状から考えられる痛みの原因は、鵞足炎(がそくえん)という膝の内側に付着する筋肉の炎症による痛みが疑われました。
膝の内側には大きく、3つ(4つ)の筋肉が付着します。
この筋肉が緊張しすぎたり、負担を受けすぎることで炎症を起こし、変形性膝関節症に似た症状を出してしまう事があります。
決定的に違うのが、付着部に圧痛があることや、腫れなどの炎症が起きていることです。
今回はこの炎症症状が顕著だったため、この膝の原因を鵞足炎と判断し整体での治療を行っていきました。
参考:鵞足炎の特徴と運動療法
治療と経過
膝の痛みが出ているのは炎症による痛みなので、治療のポイントとしてはまず炎症を早く治めることです。炎症がなくなれば痛みは早期に改善します。
今回の症状も、炎症を治めるのに2週間で4回ほどの治療を行い、痛みはほぼなくなりました。
その後、痛みがでてしまった根本的な原因として不足していた筋力のトレーニングをを行い、足首や股関節の柔軟性の改善にため、ストレッチを実施しました。
整体により膝の痛みが改善した後は、歩きや立ちすわりなど痛みなくできるようになり散歩や買い物など気兼ねなくできるようになりました。
横浜市青葉区で変形性膝関節症でお困りなら当院にご相談ください!
当院では整形外科や整骨院、整体院でも原因がはっきりしなかった症状のご相談を多く頂きます。
もし膝の痛みでお困りなら、当院にご相談ください。