肩を痛めやすい人の特徴とチェックポイント
今回はタイトルの通り、肩を痛めやすい人の特徴と、そのチェックポイントについてお話をしていこうと思います。
肩が痛くなるとどんなことが起こるの?
肩の痛みは男性でも女性でも多くの方が悩まれる症状の一つです。
スポーツでは投球障害や野球肩、その他ボールを投げたり、ラケットを振ったり、腕をよく振るスポーツでの障害は非常に多くあります。
また40代を超えてくると肩が上がりにくくなったり、ズキズキ痛んだりする四十肩や五十肩といった障害も出てくることがあります。
普段最も使う関節の一つである肩の障害は、一度起こってしまうと日常生活に大きく支障をきたしてしまう事がほとんどです。
具体的には
・顔を洗ったり、髪を結ぶのがつらい
・換気扇など高いところに手が届かない
・着替えができない
・寝返りが痛い
・投球などスポーツに支障が出る
など基本的な日常動作が制限され、不便に感じる方が多くいらっしゃいます。
ではなぜ、このような痛みが出てしまうのか、その原因についてお話していきます。
肩が痛くなる原因は?
肩が痛くなることで、日常生活に支障をきたしてしまう事は想像しやすいと思います。
では、なぜ肩が痛くなってしまうのか?
その原因についてお話していきたいと思います。
1、肩の筋肉や組織の炎症による痛み
肩の動きに関係する筋肉は19~20個もあるといわれ
関節の中でも特に多いといわれています。
その20個の筋肉が肩を安定させたり、タイミングよく働くことによって肩の関節はスムーズに動くことができるようになっているのです。
しかし、このように精密になっているからこそ、そのうちの1部分でも炎症を起こしてしまうと肩の動きの障害を起こしてしまう事も多々あります。
不安定で動きの多い関節を支える筋肉が炎症を起こしてしまう事で、肩の動きの障害になってしまう事があります。
2、肩の骨と腕の骨のぶつかりによる痛み(インピンジメント)
肩の構成をする骨は
上腕骨
肩甲骨
など大きく2つあります。
この二つの骨がタイミングよく動くことで、肩の関節はスムーズに動くようになっています。
しかし、この骨が上手く動かなくなると骨同士の衝突が起きてしまい、これが痛みの原因となってしまう事があります。
この骨同士の衝突は放置することで筋肉損傷や動きの制限など、痛みの他にも様々な悪影響があります。
3、肩の関節を安定させる組織の炎症や損傷による痛み
肩の関節は筋肉だけではなく、その他にも様々な構成組織で安定するように作られています。
例えば
靱帯や関節唇などといった、骨と骨を安定させる機構です。
これらが損傷してしまう事で肩の安定性が失われ、様々な障害に発展してしまう事があります。
どんな症状があるの?
1、肩が上がらない、上げると痛い
肩を上げると痛みが出ます。
痛みが原因で上がらない場合もあれば、関節のぶつかりや筋肉の緊張で制限されて理うこともあり、一概に可動域が悪いといってもその原因は様々です。
2、頭の後ろに手が回らない
いわゆる結髪動作というものが上手くできなくなります。
髪を結う動作のように、頭の後ろに手を回す動作は、肩の挙上や回旋など様々な動作を伴います。
そのため、関節の状態が正常でなければできなくなってしまうのです。
3、背中に手が回らない
いわゆる結滞動作ができなくなります。
この動作は手を背中の方に回す動作で、肩を後ろに引いたり、回旋したりと複雑な動きを伴う動作です。
そのため、肩の関節に十分な純難易性がないとできなくなってしまうのです。
4、コキコキ音が鳴ったり、肩を動かすと違和感が出る
肩にはたくさんの筋肉やそれを保護する組織がります。
これらが上手く機能していないと、組織が運動の際に弾かれる音(クリック音)が出ることがあります。
良く「骨が鳴っている気がする」と患者さんに相談されることがありますが、筋肉や腱などいわゆる軟部組織の緊張によるものがほとんどです。
同じ肩の痛みでも、実はいろいろな原因がある!?
一言で「膝が痛い」といっても、実は痛みが出る部分によってもその原因が違います。
大きく以下のような症状があります。
1,肩の前が痛い
肩の前側には、多くの筋肉の付着部が集中しています。
そのため、肩の機能が低下しているときには、肩の前側が筋肉によって引っ張られてしまい、肩の前側に痛みを出すこともあります。
また、あまり引っ張りが強いと、炎症や時には骨折などのリスクもあります。
2,肩の上が痛い、奥が痛い
肩の上側の痛みは、いわゆる骨のぶつかりによる痛みや、その近くを伸びている筋肉や腱の痛みであることが多くあります。
上側の痛みの人は肩の上りが悪くなったり、投球動作をすると痛みが出てしまう事があります。
放置しておくと四十肩や五十肩になってしまう場合もあり、注意が必要な症状の一つです。
3、肩の後ろが痛い
肩の後ろ側は主に筋肉で守られています。
動かしたときに後ろ側が痛いという場合には、筋肉の痛みであることが多くあります。
しかし稀に、関節の奥の方の痛みで「関節唇」を痛めてしまっている場合でも、肩の後ろに痛みが出ることがあるといわれています。
肩が痛くなりやすい人の特徴とは?
では、どんな人が肩を痛めてしまうのでしょうか?
その特徴をまとめてみました。
1、姿勢が悪い
肩の動きは姿勢でかなり影響されてしまいます。
猫背やストレートネックなど、特に背骨の硬さや形に歪みのある方は肩の動きが悪くなってしまう事が多くあります。
巻き肩、猫背、ストレートネックなど姿勢が崩れていないかをチェックする必要があります。
2、肩の可動域が悪い
可動域と一言で言っても、筋肉の緊張で上がらなくなってしまっている場合や、関節の構成組織の問題で上がらなくなってしまっている場合もあります。
肩が硬いと、普段の生活でも無理な動作や他での代償が生じてしまい、炎症や損傷の原因となってしまう事が多くあります。
3、水分を摂らない
肩を支える筋肉は20個と非常に多くあります。
この筋肉がうまくバランスを取ることで肩はスムーズに動いています。
しかし、この筋肉が水分不足によって乾いたようになってしまうと、うまく力が入らなくなるばかりか、動きが悪くなり可動域まで低下してしまう事が多々あります。
肩を痛めやすい身体のチェックポイント3つ!
肩を痛めてしまう人にはいくつか特徴があることを説明してきました。
では、今度は実際にご自分の身体がどれくらい上手に使えているのかをチェックしていきましょう。
一つでもできないものがある方は要注意です!
①肩の関節の柔軟性のチェック
肩の回旋と挙上を同時に行い、左右差を確認します。
肩が痛い方はほとんどの場合可動域が狭くなっており、これが予防や改善のためのヒントとなります。
②関節の可動スペースのチェック
肩を最大まで内側にねじり(内旋)体の横に沿ってあげていきます。
関節の隙間がシッカリあれば肩は上がりますが、隙間がないと肩が上手く上がりません。
肩の関節の隙間がないということは、骨と骨の衝突が起こりやすく、障害を起こしやすいということになります。
③体が上手に使えているか?「壁スクワット」
壁スクワットをご紹介します。
壁に向かって立ち、そのまましゃがみます。この時に壁に膝や顔が付かないよう下までしゃがめるか確認します。
これができないと背骨が上手く動いておらず、肩の障害の原因となることがあります。
肩に違和感や痛みを感じていて
上記が一つでもできないと感じる方は要注意です!
肩を痛めやすい人のチェックポイントと対策はいかがでしたでしょうか?
特に肩は動きが起きく、普段からよく使う関節なので、一度痛めてしまうと生活に著しく支障が出てしまう関節です。
症状が悪化してしまうと、改善まで非常に時間がかかりますし、再発のリスクも上がってしまいます。
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