はじめに
この記事の筆者:恩田
「走るたびに太ももの裏側(ハムストリングス)がつっぱる」「練習を続けているけれど、なかなか違和感が抜けない……」
陸上競技に打ち込む選手にとって、大会前の大事な時期に思い切り走れないのは本当に焦りますよね。周りのメンバーが順調に調整を進める中、「このままで本番に間に合うのだろうか」と一人で不安を抱えていませんか?
実は、そのハムストリングスの違和感、ただ筋肉を休ませたりマッサージしたりするだけでは根本的な解決にならないケースが非常に多いのです。なぜなら、痛みの引き金が「太もも以外の場所」に隠れていることがあるからです。
横浜市青葉区のカルマ鍼灸接骨院では、表面的なマッサージにとどまらず、患者さん一人ひとりの体のクセを見極め、痛みの本質的な原因を突き止める施術を行っています。この記事では、大会直前のピンチを乗り越え、無理なく跳べるようになって無事に大会出場を果たした陸上選手の事例をもとに、ハムストリングスがすっきりと楽になるヒントをお届けします。
なお、一般的なハムストリングスの肉離れやスポーツ障害の基礎知識については、日本整形外科学会の「肉離れ」に関する公式ページhttps://www.joa.or.jp/public/sick/condition/muscle_strain.html なども参考になりますので、あわせてご覧ください。
あなたのその違和感を解消し、ベストパフォーマンスを取り戻すための具体的な方法をさっそく解説していきます。

陸上練習で太もも裏(ハムストリングス)が痛い…大会前の焦りと戸塚か院された20代女性のお悩み
走る・跳ぶたびに響くハムストリングスの違和感
今回ご紹介するのは、戸塚から当院へお越しくださった20代の女子大学生の事例です。彼女は大学の陸上部に所属し、日々跳躍競技の練習に励んでいました。しかし、ある時期から走るときや踏み切る瞬さに、太も目の裏側、いわゆるハムストリングスにピキッとした違和感を覚えるようになったのです。最初は筋肉痛かと思い練習を続けていましたが、走るたびに響くような鈍い痛みに変わり、全力で地面を蹴ることができなくなってしまいました。同じ部活の友人が当院に通っていた縁もあり、紹介を通じて僕のところへ相談に来てくださいました。
大会が迫る焦りと、休めない日々がもたらす不安
彼女にとって何より辛かったのは、大きな大会が目前に迫っていたことでした。それにもかかわらず、日々の大学生活は講義だけでなく、長時間のアルバイトや部活動のハードな練習に追われ、身体を休めるオフの時間がほとんど確保できない状態だったのです。睡眠時間は辛うじて取れているものの、決して十分とは言えない短い時間でした。このまま練習を続けていては症状が悪化して大会に出られないかもしれない、でも休んだらレギュラーから外れてしまうのではないか、という強い焦りと心理的な不安が、彼女の表情を曇らせていました。
走る時の負荷だけじゃない?ハムストリングスの違和感が引かない一般的な原因
肉離れや使いすぎ(オーバーユース)と言われるけれど…
一般的に、陸上選手が太もも裏の痛みを訴えた場合、その多くは突発的な肉離れや、度重なる練習による筋肉の使いすぎ、いわゆるオーバーユースが原因だと判断されがちです。病院や一般的な整骨院に行くと、まずは安静を指示され、太もも裏に電気を当てたり、湿布を貼って様子を見たりすることがほとんどでしょう。もちろん、筋肉そのもののダメージを回復させるために安静は大切です。しかし、どれだけ休んでも練習を再開した途端にまた違和感が戻ってしまうケースが後を絶ちません。それはなぜでしょうか。実は、太もも裏の筋肉だけに目を向けていては、根本的な解決に至らないからなのです。
実は骨盤と腰に盲点が!先生が見つけたハムストリングス痛の「本当の原因」
座り姿勢のクセが生む「骨盤の後傾」と「腰椎の硬さ」
当院で彼女の身体を詳しく検査したところ、ハムストリングスの痛みを引き起こしている本当の原因は、太ももではなく骨盤と腰の連動性の低下にあることが分かりました。彼女の日常を掘り下げると、椅子に座る際につい足を組んでしまうクセがあり、それによって骨盤が後ろに倒れる骨盤後傾が強く出ていたのです。骨盤が後ろに傾くと、それに繋がっている腰の骨、つまり腰椎の柔軟性が失われてガチガチに硬くなってしまいます。腰や骨盤がスムーズに動かない状態のまま走ったり跳んだりしようとすると、その動きの制限をカバーするために、太もも裏のハムストリングスに過剰な引っ張りストレスが加わり続けてしまうのです。
組織の硬さと疲労の蓄積がトリガーになるメカニズム
このように、骨盤のゆがみと腰の硬さという土台の崩れに加えて、日々の激しい練習とアルバイトによる下肢の筋疲労が重なったことが、今回の違和感を決定づけるトリガーになっていました。休んでも治らないのは、太もも裏の筋肉が悪いのではなく、そこへ負担をかけ続けている根本的な原因が放置されていたからに他なりません。この骨盤と下肢の運動連鎖による障害については、多くの医学的知見でも証明されています。例えば、骨盤の傾きがハムストリングスの緊張にダイレクトに影響を与えるメカニズムは、以下の研究論文などでも明確に示されています。
参考・引用元:
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「骨盤傾斜角度の変位が下肢筋肉のアライメントおよび柔軟性に及ぼす影響」(日本理学療法学術大会抄録集) https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2012/0/2012_48100527/_article/-char/ja/
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「スポーツ選手における腰椎・骨盤のアライメントと下肢障害の関連性についての検討」(日本整形外科スポーツ医学会雑誌) https://www.jstage.jst.go.jp/article/jasso/38/2/38_145/_article/-char/ja/
彼女の痛みを根本から取り除き、無事に大会のスタートラインに立たせるためには、太ももを揉むだけでなく、この硬くなった腰椎と骨盤の後傾を正しい位置へと導くアプローチが不可欠でした。
大会出場を諦めない!当院が実施した骨盤・腰椎へのアプローチと劇的な経過
筋肉の柔軟性を取り戻す独自の施術とテーピング
今回のハムストリングスの違和感を解決するため、僕が最初に行ったのは、痛みが出ている太もも裏を強く揉むことではなく、その引っ張りストレスを生み出している腰と骨盤へのアプローチでした。まずはガチガチに固まってしまっていた腰椎周辺の筋肉をマッサージで優しく緩め、失われていた腰の連動性を取り戻していきます。さらに、座るクセによって後ろに傾いていた骨盤のバランスを整えるためのストレッチを並行して実施しました。こうして土台となる腰と骨盤が本来のスムーズな動きを取り戻すことで、太もも裏の筋肉にかかっていた無理な負担がその場で一気に軽減していきます。
ただ、彼女は直近に大切な大会を控えており、日々の練習を完全に休むわけにはいかないという厳しい状況にありました。そこで、施術によって整えた骨盤や腰の良い状態をキープし、走ったり跳んだりする際の下肢の筋疲労を最小限に抑えるため、特殊なキネシオロジーテーピングを施しました。このテーピングは、筋肉の動きをサポートするだけでなく、足を組むといった日常生活の悪いクセが出そうになったときにも、身体が自然と正しい姿勢を意識できるようにするための強力な味方となります。
週2回・1ヶ月の通院で見違えるような動きへ
彼女の治療経過は、非常に順調なものでした。最初は週に2回の頻度で通院してもらい、練習やアルバイトで溜まった疲労をその都度リセットしながら、骨盤の位置をじっくりと定着させていきました。すると、3回目、4回目と回数を重ねるごとに、走っているときの太もも裏の突っ張り感が明らかに引いていくのを彼女自身も実感できるようになりました。
最初のうちは「本当に大会に間に合うのかな」と不安そうだった彼女の表情が、通院を重ねるたびにどんどん明るくなっていくのが僕としても本当に嬉かったです。結果として、合計15回ほどの施術を行った約1ヶ月が経過する頃には、当初の違和感はすっかり落ち着きました。腰や股関節まわりの柔軟性も見違えるほどに向上し、ダッシュをしても踏み切りをしても、全く支障がない状態まで身体を仕上げることができたのです。

まとめ・無理なく跳べる喜び!無事に大会出場を果たした患者さんの生活の変化
身体の根本的な原因を解決したことで、彼女の生活には素晴らしい変化が訪れました。あんなに焦り、諦めかけていた大切な陸上大会に、最高のコンディションで無事に出場を果たすことができたのです。
痛みを怖がりながら恐る恐る走るのではなく、自分の身体を100パーセント信頼して思い切り地面を蹴り出すことができる。その結果、本番の跳躍競技では、どこにも無理な力を入れることなく、しなやかに大きく跳ぶことができるようになりました。目標だった大会の舞台で、何の不安もなく大好きな競技を心から楽しめた彼女の笑顔は、僕にとっても最高のプレゼントとなりました。
陸上競技におけるパフォーマンスアップや怪我の予防には、痛む局所だけでなく、姿勢や骨盤といった全体のバランスがいかに大切であるか、彼女の事例が改めて教えてくれています。
よくある質問(Q&A)
Q1:ハムストリングスの違和感がある時、ストレッチは逆効果ですか?
A1:原因によります。 骨盤の後傾や腰椎の硬さが原因で筋肉が引き伸ばされている場合、太もも裏をさらに伸ばすストレッチは痛みを悪化させる恐れがあります。まずは骨盤や腰まわりを緩めることが先決です。
Q2:太もも裏の痛みが長引くのはなぜですか?
A2:痛む局所だけを治療しているからです。 ハムストリングスの負荷を強めている根本原因(骨盤のゆがみや腰椎の硬さなど)が放置されていると、いくら太ももをマッサージしても一時しのぎになり再発します。
Q3:陸上の練習を休みたくないのですが、通院しながら続けられますか?
A3:可能です。 当院では、骨盤や腰椎のアプローチに加えてキネシオロジーテーピングを施し、日常の負担や練習時の筋疲労を最小限に抑えるサポートを行います。そのため、無理のない範囲で練習を継続できます。
Q4:骨盤の後傾を自覚している場合、どのような対策が必要ですか?
A4:座り姿勢の見直しと腰椎の柔軟性確保が必要です。 足を組むクセを止め、骨盤を立てて座る意識を持つとともに、硬くなった腰まわりや股関節を緩める施術を行うことで、ハムストリングスへの負担を軽減できます。
諦める前に、まずは本当の原因を確かめに来てください
なかなか抜けないハムストリングスの違和感。それは、大好きな競技を頑張って続けてきたあなたの身体が出している「原因は別にあるよ」という大切なサインかもしれません。今回ご紹介した陸上選手のように、骨盤や腰椎という本当の原因を見つけ出し、正しくアプローチすれば、諦めかけていた大切な大会に間に合わせることは十分に可能です。
一人で悩んで練習を制限したり、焦ったりする時間はもったいないです。あなたの「全力で跳びたい」「思い切り走りたい」という気持ちを、僕が全力でサポートします。
まずは一度、あなたの身体のクセを見せてもらえませんか?カルマ鍼灸接骨院へのご相談やご予約は、公式LINEから24時間いつでも受け付けています。今すぐ気軽にご連絡くださいね。







